
・感無量です
2年ほど前のメーカーズディナーでお会いしたいや、それ以前からここのシャンパーニュは気に入ってかなりの本数を飲んでいる
なので
是非にでも来てみたかったのです
まだ、約束の時間前だがお約束?犬に吼えられる

・お出迎え
そして固まる人約一名・・・犬苦手なのね
えーと誰子ちゃんだっけ?名前失念
毛がもっふもふ
さて
当主のPascal Agrapartさんは忙しいようで
奥様のNathalieさんの案内で見学開始
今回も畑の見学はなし
・・・残念
10haの畑を所有していて
・・・数々の書籍には9.6haとあるけどH.Pでは9.75ha・・・畑増えてますね
80%がGrand Cru
・・・Avize, Cramant, Oiry, Oger
20%がPremier Cru
・・・Avenay-Val-d'Or, Bergeres les Vertus, Mardeuil

・圧搾機
伝統的な垂直圧搾機です
4000kgのブドウを3~4時間かけて圧搾
Cuvéeと呼ばれる一番搾りのブドウ果汁はヴィンテージに使用する
デブルバージュ(果汁の清澄)は10時間かける

・圧搾機の横

・ブドウ果汁を貯める槽

・ブドウ果汁を移送するホース

・小さい圧搾機もありました

・ステンレスタンク
アルコール発酵はステンレスタンクと琺瑯びきのタンクと樽にて行い
・・・Vénus, Avizoiseは100%樽発酵
・・・Minéralは50%樽発酵
樽はロワールで使用済みの樽を使っている
発酵期間は一ヶ月で天然酵母を使用する
セラーは3箇所に分散していて、30~40万本のストックがある

・新しい醸造設備

・見た感じ新しそうな樽

・天井
まだ建設途中っぽかったです
お次はセラー

・瓶熟中
びっしりと並んでいて圧巻でした

・王冠
Vénus, Avizoiseはコルク栓で熟成
その他は王冠を使用
将来的にはMinéralもコルク栓に変更したいとか

・そこここに書いてある情報

・Rosé
les Demoisellesと言う名前のロゼをVrankenも造っているので単なるRoséに名称変更した
しかも!
赤ワインを他所から購入するのがイヤみたいでそのRoséも今後生産しないのだそうな
えー
結構お気に入りだったのになぁ

・上級キュベ達
2010年の生産本数は
Vénusが2000本でAvizoiseでも4000本

・Minéralは上級キュベではないのかなぁ

・Minéralのミュズレ
2004年から順次ラベルとミュズレが変更になっています
・・・これが丁度過渡期で金色のミュズレで青いワイヤーから青いミュズレに変わった
そんな話で新しいラベルに変わりましたねてな話になり
その新しいラベルの評価が気になるNathalieさん
シックになりましたねと言うと嬉しそうであった
・・・実は昔のキュベごとに色が違う方が好きなのですが、それ以上は言えねぃや

・ピューピトル
Rumuageは全て手動
祖父のPierreが毎日セラーを廻って瓶を一本一本回していくんだそうな
セラーで実際に会ったのですがお元気そうなおじいちゃんでした
かなり高齢よね?

・王冠の色は年毎に変えているんだそうな

・Race us?
何?
どういう意味?
もしかしてこれは新しいアイテムですか?
・・・実はここが古代品種を混植で栽培を始めたのは知っていたので、それについては後に聞こうと思っていたのだが
こ、これはもしかして!
そう
この Racenus は
・・・nはPascalがイタズラで消したらしい
名前の由来はラテン語でブドウの意味
Pinot Noir, Pinot Meunier, Chardonnay, Arbanne, Petit Meslier, Pinot Blancから造るシャンパーニュ
だそうな
何と、既に瓶詰めされているとは!
2008年から造りはじめて600本ほどの生産量
2010年の生産本数は僅かに519本
将来的には2000本くらいまで増やしたいとの事
おー
これは是非に飲んでみたい!
・・・しかしこの本数の少なさでは無理かな?
さて
恒例の質問
MLFはする
Dosageはサトウキビ糖を使用しているとの事でした

・出荷ライン
ここはものすごく自動化されていた
忙しそうなPascal待ちで試飲ルームへ

・Saint-Vincent?
いやPierre Perignonだっけ?

・時計
これエエなぁ

・Vénus
上級キュベの名前はこの白馬に由来しています
耕作に活躍していたらしいが惜しくも2年前に他界
今は他所からの馬が代わりに耕作している

・ビオディナミ?っぽいカレンダー
星座ねえ

・試飲を待つグラス
やっとの事で手が空いたPascalさん登場
・・・やや表情がかたい

・さて

・試飲開始
・7 Crus Brut Blanc de Blancs
Ch 100%
Dosage 7g/l
Degorgeは一ヶ月前ぐらい
2008年と2007年のブドウ果汁で
80%Cuvée(一番搾りのブドウ果汁)と20%Taille(二番搾りのブドウ果汁)を使用
今まで飲んだ中でもフレッシュさが際立つ
若いシャルドネの特徴の柑橘系
・Terroirs Extra Brut Blanc de Blancs Grand Cru
Ch 100%
Dosage 5g/l
Degorgeは一ヶ月前ぐらい
2007年50%と2006年50%
所有している4つのグランクリュ(Avize, Cramant, Oiry, Oger)の樹齢20~40年のブドウの樹から
7Cruに比べて
青リンゴ系でクリアな感じ
・Minéral 2004 Extra Brut Blanc de Blancs Grand Cru
Ch 100%
Dosage 4g/l
ステンレスタンクで発酵させたAvizeを50%と樽発酵させたCramantを50%
ブドウの樹齢は50年
今年の九月に2005年がリリース予定との事
日本で繰り返し飲んだものと明らかに違う
線の細い華奢な感じは変わらないものの全体的にバランスが取れている
何よりも名前にあるミネラルがより良い
・Avizoise 2004 Extra Brut Blanc de Blancs Grand Cru
Ch 100%
Dosage 4g/l
Avizeの粘土質の畑のブドウを樽発酵したもの
これの2004年は初めて飲みます
ヴァニーユでナッティさもあり
樽発酵100%って違うんやなぁと思わせます
余韻も深く長い
そして
・Vénus 2004 Brut Nature Blanc de Blancs Grand Cru
Ch 100%
Non Dose
Avizeのla Fosseのパーセルからのブドウを樽発酵したもの
樹齢は50年で畑の上部が石灰質で下部が粘土質
これは試飲なし
その代わりに
ここでおもむろに試飲ルームのかたわらで倒立していた瓶を持って外に出て行く

・Dégorgement à la volée
WX7の連写機能を使ってみました
庭でまどろんでいた犬が驚くのが愛らしい
そのアイテムは何と!
・Racenus
Chardonnay
Pinot Noir
Pinot Meunier
Arbanne
Petit Meslier
Pinot Blanc
la Fosseの畑のブドウ使用
・・・ってVénusと同じなのか
異質な香りは古代品種か混じっているからか?
はたまた、デゴルジュしたてなのが原因なのか?
その判断は難しいのだが
やや還元っぽい香りに青い草や甘草
樽由来のヴァニラやキャラメルっぽさもあり複雑
酸の強さはあまりなくてふんわりした印象
勿論の事Non Doseですがリリースする際もNon Doseの予定なのだそうな
品種の特質について聞いてみると
Pinot Blancが果実味をもたらし
ArbanneとPetit Meslierは酸味をもたらす
まさか、この希少なものを飲めると思っていなかったので感激です
二年前の来日の話をしてみると
日本では多くの場所で人と出合ったので場所は忘れたけど顔は覚えているよ・・・との事
至極恐悦にございます
和やかな雰囲気の中
古いヴィンテージを飲んでみる?ってPascalさんの問いに
それまであまり話さずに試飲していた澱部長の即答に皆驚かされる
・・・いや、吃驚するほど早くて良いお返事でした
そしてセラーからPascalさんが持って帰ってきたものは
・・・何年だと思う?
おーブラインドですか?
ではでは
!素晴らしい
モカさらにカフェっぽさカラメル熟成したブルゴーニュのような芳醇な香り
溶け込んだ細かい泡
ミネラリィさとしっかりしている酸
1982年か?

・って瓶に81と書いてあった
Minéral 1981 でした
なんとデゴルジュマンは2002年9月
1985年からPascalが継承したのでこれは先代の作品
1981年は夏に雨が多くてブドウは小さかったが質は良かったとのことです
デゴルジュマン後九年を経てこの素晴らしさを一緒に確認しながらも
デゴルジュマンしてリリースしたものは直ぐに飲んで欲しいと最近思うようになったとPascalさん
・・・何かあったのだろうか?
造られてからずっとセラーにいてたので当然と言えば当然ですが
完璧です

・青空が戻るほどに
おおきに!!!!!!!
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